2020年12月27日(日)

京(みやこ)のファンタジスタ ~若冲と同時代の画家たち

福田美術館と嵯峨嵐山文華館の二館共同開催!

近年人気が高まっている伊藤若冲(1716~1800)は、錦小路市場の青物問屋「枡屋」の長男として生まれました。昨年、当館で初公開された「蕪に双鶏図」は、家業に従事していた30代初め頃に制作されたもので、若冲最初期の作品として注目を集めました。
若冲が活躍した18世紀の京都は、絵画と俳諧の2つの分野で才能を発揮した与謝蕪村(1716~1783)、日本において文人画を大成した池大雅(1723~1776)、写生を基本とした革新的な画風を確立した円山応挙(1733~1795)、人々を驚嘆させた奇抜な画風の曾我蕭白(1730~1781)など、個性豊かな絵師たちが群雄割拠していました。彼らは互いに交流し、影響を受けながら、それぞれの画風を確立していきました。本展覧会では、若冲と同時代の画家たちの作品を展示し、彼らの絵の魅力に迫ります。

 

福田美術館所蔵の若冲作品、全公開

本展覧会では、福田美術館が所蔵する「蕪に双鶏図」や、最晩年の82歳のときに描いた「群鶏図押絵貼屏風」をはじめとする若冲作品をすべて展示(会期中展示替あり)。
「群鶏図押絵貼屏風」は修理後初公開のものも含まれます。

 

第一会場・福田美術館/どうしてこんなに天才たちが

伊藤若冲と同じ年に生まれた与謝蕪村。福田美術館のギャラリー1にあたる第一章では、若冲と与謝蕪村にフォーカスし、蕪村の最晩年作の金屏風である「老松図屏風」や色鮮やかな「茶筵酒宴図屏風」などの優品が展示されます。さらにギャラリー2では円山応挙や池大雅といった同時代の画家たちの作品とともに、彼らに影響を与えた作品や、時期を同じくして大坂で活躍した個性的な画家たちもご紹介いたします。

 

第二会場・嵯峨嵐山文華館/天才くらべてみました

嵯峨嵐山文華館ではよりわかりやすく、若冲・応挙・芦雪・呉春など、18世紀から19世紀にかけて活躍した画家の絵画を、孔雀や虎といった画題ごとに並べて展示いたします。
各々の描き方の共通する点や異なる点を比べてご鑑賞ください。

〈第一会場〉福田美術館 作品リスト
〈第二会場〉嵯峨嵐山文華館 作品リスト


VRで展覧会の様子をご覧いただけます (制作協力:ひらくと株式会社・株式会社ブリッジアート)

1F ギャラリー1

2F ギャラリー2

展覧会概要

タイトル 京(みやこ)のファンタジスタ ~若冲と同時代の画家たち
会期 2021年7月17日(土)~  2021年10月10日(日)
開館時間 10:00〜17:00(最終入館 16:30)
休館日 火曜(祝日の場合は翌平日)
入館料

一般・大学生:1,300(1,200)円
高校生:700(600)円
小中学生:400(300)円
障がい者と介添人1名まで:700(600)円

嵯峨嵐山文華館両館共通券
一般・大学生:2,000円
高校生:1,000円
小中学生: 550円
障がい者と介添人1名まで:1,000円

※( )内は20名以上の団体 料金
※幼児無料