2021年10月11日(月)

やっぱり京都が好き 〜栖鳳、松園ら京を愛した画家たち

今も昔も多くの芸術家が愛してやまない京都。 福田美術館が立地する嵐山は千年以上前から天皇や貴族が好んだ景勝地であり「小倉山峰のもみぢ葉心あらば」と百人一首にも詠まれているように、紅葉の名所とされていました。江戸時代になると多くの桜が植えられ、花見客でにぎわい、京都の市中に住む円山応挙なども、写生をするため度々この地に足を運びました。

明治以降は京都画壇の主力メンバーである竹内栖鳳、川村曼舟、冨田渓仙らが嵐山にアトリエを構え、多くの画家が集まります。その中には京都の景色を愛した東京画壇の重鎮、横山大観なども含まれていました。 本展では円山応挙や竹内栖鳳、上村松園など、近世から近代の京都画壇の作品を中心に、京都にゆかりの絵画も展示いたします。

第一章:京都に生きる、京都に集う

第一章では、京都ゆかりの画家たちの作品を中心にご紹介いたします。京都の亀岡に生まれた円山応挙は、市内に移ってからは伊藤若冲も居を構える四条通界隈で活躍していました。常に新しい画風の確立に挑んだ近世京都画壇の取り組みは脈々と受け継がれ、明治時代に入ると西洋画や俳画をも作品に取り込もうとした竹内栖鳳や、女性として日本で最初の職業画家となった上村松園を輩出しました。

第二章:京を旅する

今も昔も観光地としてメジャーな京都ですが、寺院や芸舞妓とともに豊かな山水の風景も見所の一つ。 第二章では、洛中洛外を描いた屏風作品や、嵐山をはじめとする京都の自然を描いた風景画などを展示。絵で巡る京都の旅をお楽しみください。

第三章:京都に暮らせば

「京都人」と呼ばれる住人たちは、普段購入している和菓子が創業200年以上の店のものであったり、子供の頃から参加している近所の催事が文化遺産であったりと、伝統が息づく日常生活を過ごしています。パノラマギャラリーでは、京都で大切に伝え守られてきたものを題材とした作品とともに、画家とのつながりについてもご紹介いたします。

■関連イベント→絵画と巡る嵐山ウォーキング

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展覧会概要

タイトル やっぱり京都が好き 〜栖鳳、松園ら京を愛した画家たち
会期 2022年4月23日(土)~ 7月3日(日)
開館時間 10:00〜17:00(最終入館 16:30)
休館日 火曜(G.W中は休まず開館、5/10、11は休館)
入館料

一般・大学生:1,300(1,200)円
高校生:700(600)円
小中学生:400(300)円
障がい者と介添人1名まで:700(600)円

※( )内は20名以上の団体 料金
※幼児無料


嵯峨嵐山文華館両館共通券
一般・大学生:2,000円
高校生:1,000円
小中学生: 550円
障がい者と介添人1名まで:1,000円

福田美術館のオンラインチケットをご利用の方は、嵯峨嵐山文華館を団体割引料金で利用可能。従って、共通券と同じ金額で両館を利用することができます。