2020年3月17日(火)

大観と春草 ー東京画壇上洛ー

「出かけるときは、いつでも二人は一緒でした。」(大観)

日本画の巨匠、と言えば誰もが横山大観の名を思い浮かべるのではないでしょうか。

大観は日本画界のゴールドメダリストと呼んでも過言ではなく、彼の描いた富士山の画は、圧倒的な存在感をもって我々の記憶に刻まれています。 しかし、大観の画風は当初から大衆に受け入れられたわけではなく、むしろ斬新すぎたため、「伝統を台無しにしている」という批判も受けました。 これに対して、盟友・菱田春草と共に大観は西洋画や琳派などの古美術研究に励み、新しい画風を確立していきました。

感情派で情熱的な大観に対して冷静で理知的な春草。対照的な性格のふたりでしたが、美術学校の頃より仲が良く、模写へ行く時も一緒でした。後に海外へ渡ることになっても大観が声をかけて連れ立って行き、苦楽を共にしながら互いに成長しますが、春草は眼病を患った上、36歳という若さで亡くなってしまいます。

本展では二人の才能あふれる画家の友情とその軌跡にフォーカスして、作品の魅力を伝えます。

 

明治・東京。激動のさ中、日本画を改革した東京画壇

竹内栖鳳をはじめとする京都画壇は当館の主軸となりますが、同じ時代を生きた東京画壇の作品も数多く所蔵しており、今回は大観の作品およそ30点と菱田春草の作品約20点に加え、下村観山、川合玉堂ら日本美術院の画家などの作品も展示。

福田コレクションの中核の一つを成す東京画壇の名匠たちの作品を京都・嵐山でお楽しみください。

 

日本画が宝石のように美しい秘密とは

現代アートと違って、若い世代にあまり馴染みがない日本画。

しかし、実際に見るとその美しさ・繊細さは人々の感性に響きます。2Fパノラマギャラリーでは、名作とともに日本画で実際に使用される画材道具、高価な原料から作られるそのままでも美しい顔料(絵具)なども並べ、日本画がどのように制作され、描かれているのかもわかりやすく展示いたします。

※展示作品例は変更の可能性がございます。