若冲誕生 〜葛藤の向こうがわ~
伊藤若冲(1716-1800)は、京都錦小路にある青物問屋「枡屋」の長男として生まれました。
23歳のとき、亡くなった父に代わり家業を継ぎます。30代で家業のかたわら描いた絵には、独自の感性による表現が感じられます。
家業を続けるのか、絵に専念するのかという葛藤に苦しんでいた若冲を解放したのは、彼の絵の才能を見いだし、精神的に支えた大典禅師をはじめとする禅僧や支援者たちでした。
彼らが若冲やその家族を援助し励ましたことで、40歳で家業を弟に譲り、絵を描くことに専念します。
本展では、初公開となる若冲30代の初期作品《蕪に双鶏図》をはじめ、初期から晩年までの作品と若冲に影響を与えた禅僧や画家たちを取り上げ、若冲作品の魅力とその背景に迫ります。
また、曾我蕭白、円山応挙など個性あふれる同時代の画家たちの作品も展示し、若冲の生きた18世紀京都画壇の秀作をお楽しみいただきます。
※オンラインチケットは日時指定制ですが、友の会の方はフリーパスでご利用いただけます。(但し、混雑回避のため受付するまでの間に順番にお並びいただくことはございます)
パノラマギャラリー展示
広島県尾道市因島出身。京都芸術デザイン専門学校を卒業後、イタリアに留学。“Istituto MARANGONI”ミラノ校、ファッションデザインマスターコースにてディプロマを取得。帰国後、自然からインスピレーションを受け、ファイナルデザインをテーマにした靴の作品を最先端技術や伝統技術などを駆使して製作し、世界に向けて発表しています。
若冲の絵画には若い時より魅了され、鳥などの動物から発想を得た靴のシリーズを制作。
そのなかでも、「Stairway to Heaven」はアメリカのトップシンガーであるレディー・ガガが実際に履いた靴で、国内外を問わず高く評価されました。
また、若冲筆の「雪梅雄鶏図」をテーマにした「Bird Witched」はイギリスのビクトリア&アルバートミュージアムの収蔵品となっており、様々な美術館で展示されています。
本展覧会では、若冲筆「瓦に雄鶏図」からインスピレーションを得て制作した作品など、約10点を展示予定。
スペシャルムービー
若冲研究の第一人者、辻惟雄先生のご自宅に実物の《蕪に双鶏図》を持ち込んで、見てもらいました!
「辻惟雄先生と初公開の若冲みてみた」YouTubeで特別公開!
展覧会概要
タイトル | 若冲誕生 〜葛藤の向こうがわ〜 |
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会期 | 2020年3月28日(土)~ 7月26日(日) ※4月5日~5月22日までCovid-19のため休館 前期:3月28日(土)~ 6月29日(月) 後期:7月1日(水)~ 7月26日(日) ※一部作品については途中で入替える可能性あり |
開館時間 | 10:00〜17:00(最終入館 16:30) |
休館日 | 火曜(祝日の場合は翌日)5月5日・6日開館、5月7日休館 |
入館料 |
一般・大学生:1,300(1,200)円 |
主催 | 福田美術館、京都新聞 |
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